「252 生存者あり」 極限の状況で命をかけて大切なひとを守る美しさ (前編)

「252 生存者あり」 極限の状況で命をかけて大切なひとを守る美しさ (前編)

10月の台風19号の時に、みたこの「252 生存者あり」は一生忘れられないだろう。

混乱状態の中での人々の感情の動き、そして共通している誰かを想う気持ち、最後まで息を飲む映画だった。

そんな「252 生存者あり」の内容と感じたことを書いていく。

Advertisement

「252 生存者あり」のあらすじ

超巨大台風が東京を襲い、東京は大パニックに陥る。地下に閉じ込められた主人公「篠原」が同じく閉じ込められた人々とともに一途に助けを求める。

元レスキューの篠原が地上に必死に送るサインは「252」生存者ありのレスキューサインだった。

未曾有の大災害に巻き込まれた人々はそんなパニック時に何を想うのか?

極限の状態でもなお、自分より大切な人を命をかけて守る心の美しさ、そんな想いを持った人に心動かされ、一緒に命をかけて行動する仲間。

この「252 生存者あり」はそんな極限状態で輝く心の美しさ、人の可能性を存分に感じさせてくれる涙不可避の映画だ。

心の美しさを感じるまでに数々の困難が続くストーリーを紹介する。

1.空虚な日々

主人公の篠原祐司は妻と子供3人で過ごしている。

営業マンをやっており、日々仕事に勤しみながら、でも自分の居場所はここではないというような感覚を抱きながらも家族のために必死に働いている。

そんな篠原祐司の過去を紹介する。

1-1.元レスキュー隊員

営業マンをしている篠原だが、実は前職でレスキュー隊員をやっていたのだ。

しかし、救助現場で仲間を見捨てた過去からレスキューの道を退いていた。

家族を守るために危険な仕事を辞めたのだが、営業マンとしての自分はなんとも空虚であると感じながら日々生活している。

1-2.家族との時間

営業マンとして忙しい日々を過ごし、なかなか家族との時間が取れない篠原は子供の誕生日を祝うために銀座で家族と待ち合わせをする。

誕生日プレゼントをを選びいざ待ち合わせ場所に移動している最中に災害が起こる。

そんな災害で人々はパニックに落ち入る。

2.パニック

銀座に突然降り注ぐ雹(ヒョウ)。

人々は大混乱で地下に逃げ込む。

銀座駅の地下を歩いていた篠原の妻と子供はその混乱に巻き込まれる。

耳の聞こえない子供とはぐれてしまい、妻は泣き崩れる。

しかし、銀座の地下のパニックが収まる様子はない。

その時、大洪水が銀座の地下に襲いかかる。

人々は洪水に飲み込まれ大勢の人が死んでいく。

偶然娘が一人で立ち尽くすところを発見した篠原祐司は娘を助けにいく。

洪水のなか必死に娘の救助のために奔走する篠原。

ほとんどの人が死んでしまった状況。(妻は無事地上に出られた)

2-1.生存者5人

しかし、地下の生存者が5人。

研修医の重村、中小企業社長の藤井、日本に働きに来ていたキム・スンミン、そして篠原とその娘「しおり」だった。

しおりはなんとキム・スンミンが安全な場所に避難させてくれていたのだ。

娘が無事であることを確認し安堵の表情を見せる篠原。

生存者5人で安全な場所に移動した。

2-2.救助隊へのメッセージ

助けを呼びたい5人は救助隊へメッセージを送る。

鉄パイプで壁を2回、5回、2回と叩く。

これが「252」生存者ありというメッセージなのだ。

Advertisement

3.守りたいもの

地下生存者5名にはそれぞれ守りたいものがある。

プライド、会社、家族いろいろだがその中で誰かの命を守ために自分の過去と向き合う。

3-1.自己保身と他者貢献

救助隊がくる気配はない。

その状況で生存者の苛立ちと焦りが募る。

娘を助けてくれたキムの体調が急変し意識が朦朧とする。

そこで篠原は研修医の重村に治療をお願いする。

しかし、彼は父親が医療事故で訴えられうつ病になったという過去があった。

自分の保身のためには治療はしたくない、でもこの状況でキムを治せる可能性があるのは自分しかいない。

そんな状況で重村は自分の過去、そして自分の感情と向き合い目の前の人を助けるという決断を下した。

重村が一つ成長した瞬間だった。

重村が手術をすることは決まったが、治療の器具が足りない。

そんな時中小企業社長の藤井が会社の命運をかけ開発した装置を改造すれば手術ができることが判明した。

しかし、ここでその装置を使うということは、藤井の会社は潰れてしまう、会社が倒産する可能性がある。

それを考えると藤井は装置を差し出すのをためらう。

しかし、目の前で救える可能性のある命があるなら差し出すしかないと、誰かのために自分が貢献すると誓う。

重村と藤井の二人はお互い自己保身の感情が強く、非協力的だったが、この人生で一番自分の命が危険な状況で誰かのために自己保身より他者貢献を選択した。

その成長と心変わりは印象的だった。

ここまでパニック状態の中に輝く心と成長を紹介してきた。

後編では、さらに絶望へと陥った状況の中で、人は何を思うのか?

そしてこの「252 生存者あり」で伝えたいメッセージを書いていく。

後編も一気に読んで欲しい↓

「252 生存者あり」 極限の状況で命をかけて大切なひとを守る美しさ (後編)